5月のGoogle I/Oで発表されたGoogle初の折りたたみスマホ、Pixel Foldの予約販売がいよいよ6/20より開始されます。とはいえ予約が始まるだけで販売は7月中旬からとなっており、予約しても手元に届くのはまだまだ先になります。
しかし発表から予約開始まで1ヶ月以上待たされている間に色々と考えた結果、Pixel Foldを購入する必要があるのかという考えが強くなり、購入するのはやめようという結論に至りました。なので今回はその理由についてまとめていきます。
目次
折りたためる大画面が本当に必要か
まず、パソコンやスマホなどの画面は大きいほうが作業性や一覧性に優れるため、大きい方が良いに決まっています。しかし、スマホは手で持つことができてかつポケットに入れて持ち運べるサイズでなくてはいけないため、限られたサイズで画面を大型化しなければいけません。
そしてベゼルレス化や本体の大型化が進んだ今のスマホは最大でも6.7インチ程度となっていますが、もはや限界でこれ以上の大型化をしてしまうと手で持つことが難しくなってしまうでしょう。
そこで折りたたみスマホの出番というわけです。
折りたたみスマホであれば折りたたんだ状態では普通のスマホサイズ、開けば7インチクラスのタブレットという感じで、ポケットに入るサイズとタブレット並の画面サイズを両立しています。
しかし、筆者はここであることに気づきました。もともとタブレットを使っていない人間なのに、広げれば画面がタブレットサイズになる折りたたみスマホを買う必要があるのかと。
タブレットは別に必要ない
タブレットがとても便利で生活になくてはならないものであれば、ガジェオタの筆者は既に持っていることでしょう。しかし、今までタブレットが欲しいと思ったことがなく購入したこともありません。結論、タブレットはなくても良いのです。
皆さんの周りをよく見てください。
電車の中でタブレットを弄っている人がそこまでいますか?
レポートをタブレットで作成している人がいますか?
見かけないということはないですがほとんどの人は電車ではスマホを弄りますし、レポートはパソコンで作成しますよね。わざわざタブレットを使うほどでもないから、タブレットを使わないのです。
なのでタブレットを使わない人ならわざわざタブレットサイズになる折りたたみスマホを買う必要はないですし、タブレットを使っている人は既に持っているタブレットからわざわざ高価な折りたたみスマホに乗り換える必要がないです。
Pixel Foldは完成度が気になる
次に気になるのが完成度です。
折りたたみスマホは折りたたみを可能にするために、曲げることのできるフレキシブルディスプレイとヒンジを搭載しています。そのため防塵に対応することができなかったり、普通のスマホと違い画面の故障や破損のリスクが高くなったりと、耐久性に問題があるというデメリットが存在します。
折りたたみスマホが登場してから何年か経ちますが、4世代目となるSamsungのZ Fold 4でさえ未だ故障報告を聞くこともあり耐久性への不安は払拭できません。今回が初代であるPixel Foldはなおさらです。
ヒンジの耐久性
Googleいわく、Pixel Foldに搭載されるヒンジは「折りたたみスマートフォンの中で際立って耐久性の高いヒンジ」のようですが、初代モデルでまだレビューもない状態で耐久性を評価するのは不可能であり、Googleが謳うほど耐久性が高いのかは不明です。
また、ヒンジ部分には塵や埃などが入ってしまうと故障の原因になります。初代Galaxy Foldは塵などの対策が行われていないという欠陥があり発売を延期したことがありました。その後Samsungはヒンジ部分にブラシを搭載することでヒンジの開閉に合わせて塵や埃などを外に排出できるようになりましたが、Pixel Foldがどのように対策を行っているか不明です。
ディスプレイの耐久性
またヒンジだけでなく、ディスプレイの耐久性にも不安があります。Galaxy Z Fold 4の画面はスタイラスペンに対応していることから、ペン先でタッチしたとしても故障することなく使用できる耐久性を備えていることがわかります。
Pixel Foldと同時に発表されたPixel Tabletはスタイラスペンに対応していますが、Pixel Foldでは残念ながら対応していません。せっかくタブレットサイズの画面になるPixel Foldでも対応していても良い気がします。推測にはなりますがPixel Foldはディスプレイの耐久性の問題でスタイラスペンに対応できないのでしょう。
つまり、Pixel FoldのディスプレイはGalaxy Z Fold 4より耐久性が劣っている可能性が高いです。
高性能なパソコンが買えてしまう値段
そして最後に値段です。
Pixel FoldはGoogle Storeで253,000円で販売されます。予約特典で52,000円分のストアクレジットがもらえますが201,000円と高いです。更に筆者が所有しているPixel 6 Proを下取りに出した場合でも調べてみましたが、下取り代金が満額の場合には40,500円が返ってくるので160,500円。これでもまだまだ高いです。
なお、これらの特典や下取りは購入時ではなく製品発送時や査定完了後になるので、実質16万円になるだけで購入時には253,000円を払う必要があります。
そのためクレカの利用可能枠があまり多くない大学生の筆者が即決するのは厳しいです。(社会人でもスマホでこの金額を即決できる人はあまりいないでしょう。)
値段だけ見ても厳しいと感じますが先程言った大画面の必要性や耐久性などを考えると、金額に見合った製品なのかという疑問も湧き、本当に買うべきなのかという強く思います。
25万円があれば、
など、様々な製品を購入できてしまいます。これらの製品を買えるお金でわざわざ折りたためるだけのスマホを買うメリットは果たしてあるでしょうか?
まとめ
今回はPixel Foldを購入するのをやめた理由をまとめてみました。散々Pixel Foldのことを下げるような内容でしたが、折りたたみスマホを出すようになるほどGoogleがスマホ市場で存在感を表し始めているのはPixelユーザーとして嬉しいです。
今の時点でPixel Foldを購入する気はほとんどないですが、Pixel Foldが世代を重ねていき低価格化や高い耐久性が進んだとしたら、将来購入する可能性があるかもしれないです。