発表から一ヶ月以上が経過した2025年10月9日、ついにPixel 10 Pro Foldが届きました。初めて横折りのフォルダブルスマホを一週間使用してどうだったか、感想を述べます。
Pixel 10 Pro Fold開封


Pixel 10 Pro Foldの箱は通常のスマホと違い、正方形です。ただ外観や底面のテープは前モデルから変化していないようです。

本体は開いた状態で入っており、そのほかUSBケーブル、説明書、SIMピンが同梱されています。
Pixel 10 Pro Foldの外観
続いて本体の外観を見ていきます。

今回購入したのはJadeで、背面がうっすら緑っぽい色をしています。背面はマットガラス、側面はサテン仕上げという組み合わせで汚れが目立ちにくいのはいいですね。


上部にSIMスロットとスピーカー、マイクが2基、下部にマイクとUSBポート、スピーカーがあります。閉じたときにアンテナ線が揃っていて統一感があります。

左側面には電源ボタンと音量ボタンがあり、電源ボタンは指紋認証センサーも兼ねています。


カメラバンプはPixel 9 Pro XLと同じくらい飛び出していますが、意外にもカメラを下にした状態でのガタつきは少ないです。


ディスプレイは閉じた状態で6.4インチ、開いた状態で8インチになります。
折りたたんだ状態で普通のスマホとして使える

これまで大型モデルであるPixel 9 Pro XLを使用していたため、縦方向が短くなり画面上部に指が届きやすくなったと感じます。

そして、普通のスマホよりかなり重たい258gという重量も意外と気になりません。ケースを装着した状態で約280gもあるPixel 9 Pro XLを1年間使用していたことで、腕が自然と鍛えられていたみたいです。

また、Pixel 10 Pro Foldの横幅は普通のスマホと変わらないので、閉じたときの使用感も同じです。狭くてコンテンツが小さい、キーボードが打ちづらいということはないです。
前世代から性能向上を体感できず
Pixel 10 Pro FoldはTensor G5と16GBのメインメモリを搭載しています。SoCの製造元がSamsungからTSMCになりましたが、普段使いでは性能の変化を感じません。特に不満もないので日常使いでは問題ない性能と言えます。
そしてゲーム性能はどうかと言われると、やはり微妙です。

学園アイドルマスターの床がおかしな表示になっていたり、崩壊スターレイルでは戦闘中に画面がちらついたりと、不自然な挙動が見られました。

一方、対応可能デバイスから除外されて話題になった原神では、マップの散策や戦闘を行っている中で不具合に遭遇することはなかったです。
また、どのゲームもプレイしているとすぐに本体が発熱し性能低下が起きていました。ゲームを満足にできないというわけではないですが、やはり快適とは言えないです。
しかし、筆者はスマホメインでゲームをしておらず、外で軽くデイリーをこなせれば良いと思っているので問題ないです。それに先程挙げたゲームは全てPCでプレイできますからね。
カメラは「Pro」を名乗るには厳しい
Pixel 10 Pro Foldは広角、超広角、5倍望遠のトリプルレンズを搭載しているものの、センサーサイズがProモデルより小さいことにより精細感の低下やノイズの増加が見られます。


左がPixel 9 Pro XL、右がPixel 10 Pro Foldです。


日中における撮影では違いを確認しづらいですが、光量の減る夜間ではディティールが明らかに失われています。
結局のところ、写真の画質はセンサーサイズに大きく影響されるので、いくら後処理をしたところでサイズの差は覆せないことがよくわかります。正直これでProを名乗るのは厳しいという感想です。


とはいえフォルダブルならではの使い方もあり、画質が悪いだけで判断するのは良くないです。特に撮影しながらプレビューできる機能は便利で、撮影に失敗してもすぐ気づくことができます。
横折りは便利だけどGalaxy Z Fold 7を購入したほうがいい

表示領域の広さを活かした画面分割やコンテンツ視聴というフォルダブルならではの使い方は非常に便利で、普通のスマホに戻れなくなりそうです。数年前に購入した縦折りのGalaxy Z Flip 4は折り畳めることに全くメリットを感じませんでしたが、横折りは非常に便利だと感じます。何も無いのにわざわざ開きたくなるほど気に入りました。
ですが、せっかくの大画面ならゲームを楽しみたいという人は少なくないはず。26万円も払ってゲームに向かない端末を購入したいと思う人は少ないと思うので、Galaxy Z Fold 7を購入したほうが良いと思います。あちらは薄く軽いので、重いスマホで腕を鍛えていない人でも安心して使えます。









