AliExpressのアニバーサリーセールでOnePlus 12がクーポン使用によって7万円で購入できるようになっていたため手が滑り、ポチってしまいました。届いてから購入してから1ヶ月ほど使用したので簡単にレビューしていこうと思います。
目次
OnePlus 12を開封
AliExpressのChinaphone Storeというお店で購入しました。注文してから10日で発送、その後はスムーズに配送され約2週間ほどで届きました。
AliExpressで買い物をしたときにありがちな箱潰れはなく、とても綺麗な状態で届きました。
まずパッケージは赤を基調としており、左上にはモデルナンバーの「12」が刻印されています。
一番下にはハッセルブラッドとのコラボを表す「ONEPLUS × HASSELBLAD」の文字もあります。
ちなみに箱の内側を見るとOnePlusの設立10周年を記念したデザインになっています。パッケージにこだわりが感じられて良いと思います。
保護ケースに100W充電器と付属品が豪華
本体のほかに
が入っており、「環境保護のため」と言いつつに付属品を省いている他のメーカーと違って親切です。また、画面には保護フィルムが最初から貼られているため別途購入する必要がなくありがたいです。
付属のACアダプターはSUPERVOOC対応で最大100W(11V、9.1A)が出力可能なものですが、日本では電圧の問題で最大80W(11V、7.3A)に制限されてしまいます。しかし筆者はXiaomi 11 Ultraの67Wしか体験してないので、80Wでも十分すぎる速さだと思います。
OnePlus 12の外観
カラバリはホワイト、ブラック、エメラルドグリーンの3色で、ホワイトかエメラルドグリーンで悩みましたが、最終的にすっきりとした見た目のホワイトを選びました。
正面から見るとただのホワイトなのですが、光が当たると乳白色のような落ち着いた色味に変化するので高級感があります。ただ、マット仕上げではないため指紋汚れはかなり目立ちます。
中央にはOnePlusのロゴが印字されています。側面はアルミボディになっており、こちらも背面と同じく光沢仕上げになっています。
何より目立つのは背面左上に搭載されている円形のカメラユニットで、ハッセルブラッドのロゴにカメラのF値や焦点距離が書かれています。カメラユニット内は背面と違った仕上げになっているのもいいですね。
上面にはスピーカー、赤外線ポート、マイクを搭載。赤外線ポートはOnePlus 12を家電製品のリモコンとして使うためのものです。
下面にはSIMスロット、USB-Cポート、スピーカーを搭載。
SIMスロットはデュアル仕様ですが、中国版のためeSIMには非対応です。
左側面には音量ボタンと電源ボタンを搭載。音量ボタンが上、電源ボタンが下という一般的な配置になっています。
右側面にはOnePlusの伝統であるアラートスライダーが搭載されています。上からサイレント・バイブ・着信音の切り替えが可能であり、画面を点けずに切り替えができるのは使っていて便利でした。
OnePlus 12のスペック
OnePlus 12の詳細なスペックは以下のとおりです。
ディスプレイ | 6.82インチAMOLED(エッジディスプレイ) 3168 × 1440 (QHD+), 510 ppi 1-120Hz(LTPO) アスペクト比19.8:9 HBM輝度1600nit, ピーク輝度4500 nits |
SoC | Snapdragon 8 Gen 3 |
メモリ | 12/16GB |
ストレージ | 256/512GB,1TB |
バッテリー | 5400mAh 100W SUPERVOOC(有線) 50W AIRVOOC(無線) |
カメラ | 14mm超広角: 4800万画素 f/2.2 マクロ(3.5cm) 23mm広角: 5000万画素 f/1.6 OIS 70mm望遠: 6400万画素 f/2.6 OIS |
セキュリティ | 顔認証, 画面内指紋認証 |
サイズ | 高さ: 164.3 mm 幅: 75.8 mm 厚み: 9.15 mm |
重量 | 220g |
防水防塵 | IP65 |
OnePlus 12はSnapdragon 8 Gen 3を搭載し、2024年5月現在最高クラスのスペックです。それだけでなく、直射日光下でも明るいディスプレイや30分でフル充電可能な100Wの急速充電など、高いレベルでまとまっています。
OnePlus 12は高性能でも普段使いは低発熱
OnePlus 12はSnapdragon 8 Gen 3に12/16GBのメモリを搭載しています。
Antutuベンチマークの計測結果は202万点でした。2回連続で計測を行いましたが、性能低下は2%ほどだったため熱に強いことがわかります。
筆者のメイン機であるPixel 8 Proのスコアは104万点だったので、Snapdragon 8 Gen 3の性能の高さが伺えます(というよりTensor G3の性能が低すぎる)。
最近のフラッグシップスマホが軒並み15万円以上するのを考えると、約12万円でこの性能が得られるのは素晴らしいですね。
ゲームプレイは快適で低発熱
OnePlus 12で原神を最高画質、60fps設定にしてプレイしてみたところ、常に60fps張り付きでPixel 8 Proでのプレイ時と比較にならないほど滑らかでした。また画面切り替え時の遅延やカクつきも一切発生せず快適に遊べました。
そんな快適なゲームプレイを可能にしているにも関わらず、本体の温度は40℃くらいに抑えられており、「ちょっと温かいかな」と思う程度の発熱しかせず優秀と言わざるを得ません。
それに加えて原神ではOnePlus 12独自の「アダプティブフレームブースター」というフレーム補完機能を使用することができ、GPUへの負荷を減らしつつ120fpsへフレーム補間が可能です。
スマホはCS機やPCと違って冷却が厳しいため、こうしたアプローチの仕方で負荷を下げつつパフォーマンスを向上させるのはありだなと思いました。
OnePlus 12は外でも見やすく明るいディスプレイ
OnePlus 12は6.82インチのディスプレイを搭載しており、解像度は3168 × 1440と高いため、映像を高精細に表示してくれます。
側面が湾曲したエッジディスプレイを採用しており、持ちやすい上に見た目が良いです。
リフレッシュレートは1~120Hzの可変式に対応しており、アプリ別に60/90/120Hzの3段階でリフレッシュレートを設定が可能です。
また色味を3種類選ぶことができ、自分好みに調整もできます。
そしてOnePlus 12のディスプレイは非常に明るく、屋外でも画面を問題なく見れます。Pixel 8 Proも十分明るいディスプレイを搭載していますが、並べるとOnePlus 12のほうが明るいことがわかります。どちらも発色が綺麗で違いはほとんどないです。
視野角が広いため斜めから見た状態でも発色の変化はなく、鮮やかなままです。
OnePlus 12は丸1日安心して使えるバッテリー
明るさ自動調節オフ、輝度50%、音量50%、リフレッシュレート120Hzの状態でPC Mark for Androidを使用してバッテリーを計測した結果、100%から20%になるまでの時間は17時間39分でした。つまり0%では22時間3分使えるという計算になります。
アプリ内のデバイス一覧から他機種を比較すると、
同じSnapdragon 8 Gen 3を搭載している端末よりもバッテリー持ちがかなり良いです。
実際、朝に100%の状態から大学への通学中に電車でSNSを閲覧する程度だと100%を維持したままで、その後昼休みに動画視聴やゲームをし、帰宅してから再びSNSの閲覧と動画視聴をしましたが、19時の時点で50%程度残っていました。
SNS閲覧程度ではバッテリーをあまり消費しないので、ゲームをしなければ2日持たせられるでしょう。
5400mAhの大容量バッテリーが搭載
なぜこれほど電池持ちが良いのかというと、Galaxy S24 UltraやXiaomi 14 Ultraが5000mAhのバッテリーを搭載している中、OnePlus 12だけは5400mAhの大容量バッテリーを搭載してるからです。だから電池持ちが良いというのは当然の話です。しかしバッテリー容量が大きい分、重量もフィルム込みで223gとそこそこの重さがあります。
付属の充電器を使うと30分でフル充電可能
OnePlus 12は有線で80W急速充電、ワイヤレスで50W充電も可能です。もし充電切れになったとしても30分強でフル充電が可能なため、夜に充電を忘れてしまったとしても朝の短い時間で充電が完了します。この速さに慣れてしまうとPixelなどの充電速度が遅いスマホを使えなくなる人が出てきそうです。
そんな急速充電機能を備えていながらバッテリー寿命は長く、充放電サイクルを1600回繰り返した後でもバッテリー容量は80%以上をキープできると言われています。
OnePlus 12のスピーカーはバランスよく音が出る
OnePlus 12は上下にスピーカーを搭載しステレオに対応します。
音量は50%でもかなり大きい音が出るため、音量不足に悩むことはないです。音に関しては高音がよく出ている印象ですが、低音もしっかりと聞こえるためバランスは良いと思いました。
サウンド設定ではDolby Atomsのサウンドプロファイルや立体音響、複数のオーディオソースの再生に対応するHolo Audio機能を設定することができ、オーディオにかなり力を入れているのが伝わります。
Pixel 8 Proでは立体音響が有線ヘッドフォンかBluetoothイヤホン使用時しか有効にできないのですが、OnePlus 12はスピーカーでも立体音響を利用できるので、音の広がりをスピーカー出力でも感じられます。
力強いバイブレーション
OnePlus 12はバイブレーションが今まで触ってきたスマホと比べ、かなり力強い振動を感じます。「O-Haptics」という設定項目からバイブレーションの強さや感覚の設定を細かく行え、「クリスプ」を選択して強さを最大にすると、力強く細かい感覚のバイブレーションを味わうことができます。
普段はバイブレーションをオフにしてしまう筆者ですが、OnePlus 12は文字入力やジャスチャーナビゲーションで振動するたびに心地よく感じるのでオンにしたまま使用しています。
OnePlus 12のカメラは自然な色で撮れる
ここからはOnePlus 12のカメラで撮影した写真を紹介していきます。
OnePlus 12のカメラ構成は、
の3眼構成になっており、望遠レンズはペリスコープ式で6倍ロスレスズームに加えて最大120倍までのデジタルズームに対応します。
レンズを切り替えて撮影してみたところ、どのレンズでも色味があまり変わらず、見たままに近い色合いで写真が撮れました。露出も良好で、白飛びすることなくうまく撮影できています。
70mm望遠では約20cmまで寄って撮影できます。小さいものを撮影するときや、本体の影を落とさず被写体を撮影するときに使えます。超広角カメラを用いたマクロと違って被写体ギリギリまで近づかなくて良く、被写体が歪まず撮れるので、望遠マクロのほうが使いやすいです。
フィルター適用でより良い写真が撮れる
OnePlus 12はオートでも十分綺麗な写真が撮れますが、フィルター機能を使用することで雰囲気の良い写真を撮ることができるようになります。
Hasselblad監修の「放射輝度」、「静けさ」、「エメラルド」の3種類に加えて食べ物やモノクロ、鮮明など様々なフィルターが用意されています。
その中でも特におすすめしたいのが「静けさフィルター」で、上の写真は左がフィルターなし、右が静けさフィルターをオンにして撮影したものです。
OnePlus 12はデフォルトでもあまり明るすぎない写真が撮れますが、静けさフィルターをオンにするとより落ち着いた雰囲気の写真を撮ることができます。
他のスマホには撮影できない色味で写真が撮れるとなんだか特別感が湧き、OnePlus 12で撮った写真なら全てが良いなと思ってしまいます。
「食べ物フィルター」を使用して料理を撮影してみました。オートと比較すると全体的に黄色っぽくなり、彩度が高くなります。なんだかこってりとした感じで盛りすぎている気がします。
ただオートで撮るよりは美味しく写っているかなといった感じです。
【欠点】シャッターボタンを押してからラグがある
筆者がずっとメイン機として使用しているPixelは、シャッターボタンを押してから撮影までのラグがほとんどなく、シャッターボタンを押してすぐにスマホを動かしても写真がブレることはありませんでした。しかしOnePlus 12はPixelと同じようにシャッターボタンを押してからすぐに動かしてしまうとブレて失敗した写真が撮れていることが多かったです。
この場面では歩道で邪魔にならないように素早く撮影して移動しようとしたところ、見事にブレて失敗しました。
そのときは再び撮影し直したので写真に収めることができましたが、もし一瞬しかないシャッターチャンスで撮った写真がブレていたときのショックは大きいと思います。OnePlus 12は良い写真を撮れるだけに撮影時にラグがあるのが非常に残念に思います。
OnePlus 12はバランス良くまとまったスマホ
最後にOnePlus 12の良い点・悪い点をまとめてみようと思います。
OnePlus 12の良い点
OnePlus 12の悪い点
OnePlus 12はSoC性能やディスプレイが他社フラッグシップと遜色なく、カメラも必要十分以上に備わっており、それだけでなく80Wの急速充電や立体音響対応のスピーカー、心地よいバイブレーションと、SoC以外でも全体的に高い水準でバランス良くまとまっているスマホだなという印象です。
OnePlus 12は中国版が9万円、グローバル版が12万円で販売されています。15万円超えのフラッグシップスマホと同等の処理性能を備えていながら、カメラ性能が若干劣る程度しか違いがありません。そう考えると12万円という価格はそこまで高くないと思います。