カード式Suicaより便利でお得。モバイルSuicaを使うメリットを紹介

私はモバイルSuicaを4年ほど利用してきて、カード式Suicaを使用していたときより遥かに便利でメリットがあるので、もはやモバイルSuicaを利用しないのはありえないと思っています。

そんな中でTwitterを見ていたら、「カード式SuicaはモバイルSuicaよりもメリットがある」というツイートを見かけました。まだカード式にもモバイルSuicaにはない利点があるのかと思い覗いて見ましたが、その理由は大したメリットになっておらず、逆にモバイルSuicaのほうが便利だと思わせるようなツイート内容でした。

こんなことがあり、まだモバイルSuicaを使用していない人はもしかしたら良くない勘違いをしているのではないだろうか?そうであればモバイルSuicaについて啓蒙するべきだと思ったので、この記事を書くことにしました。

モバイルSuicaはかなり昔から存在している

実はモバイルSuicaサービスは2006年から携帯電話向けとして提供が開始されており、実に17年前からあります。そして2011年にはAndroid搭載スマホに、2016年にはiOS搭載端末でも提供が開始されました。

iPhoneでも使えるようになったのがすでに7年前ということで、だいぶ前の話ですね。

そんなモバイルSuicaの発行枚数は今では1500万枚以上です。1500万枚と聞くとかなり多い印象を受けるかもしれませんが、Suica自体の発行枚数は8700万枚以上なので約5分の1です。

今やほとんどの人がスマホを持っている状態ですが、それを考えるとモバイルSuicaはあまり普及していないのでは?と思います。

モバイルSuicaに関する勘違い

では次に、モバイルSuicaについて勘違いしている可能性があることをいくつか紹介してきます。

モバイルSuicaはスマホのバッテリーが切れても使える

まず、スマホはバッテリーが命です。命であるバッテリーが切れればスマホは何もできないただの高価な文鎮となります。だからバッテリーが切れたらモバイルSuicaだって使えないだろうと考えるのは十分わかります。

しかし、モバイルSuicaはスマホのバッテリーが切れても使用することが可能です。
正確に言うと、スマホの電源が落ちても駅に閉じ込められないように決済用の電力が残されているので、バッテリーが切れたときでも一時的であれば使用できるということです。

ただしバッテリーが完全に放電してしまった状態だと使えなくなってしまうのは事実です。何年も使用してきてバッテリーが劣化したスマホだと使えない可能性もあります。そういったスマホを使用されている方は早く新しい端末に交換しましょう。

通信障害発生時でも利用できる

SNSやオンラインゲームなどのスマホアプリはネット接続されていなければ利用できません。
なので万が一通信障害が起きた場合、ネット接続が必要なサービスが一切できなくなります。

じゃあモバイルSuicaはどうなんだという話ですが、そもそもカード式Suicaはネットに接続されていませんよね?なので通信障害発生時やオフライン状態でもモバイルSuicaにチャージされた残高や登録された定期券を利用することができますし、一応現金でのチャージもできなくはないです。
できないことは、オンラインでのチャージや定期券、グリーン券などの購入です。

ただ、スマホの通信障害が起きて通信ができなくなった場合でも、公衆Wi-Fiの利用や他のスマホからテザリングしてもらうなどの対処法がありますし、あらかじめデュアルSIM運用をして通信障害に備えておくという対策もできます。

そもそも通信障害なんて滅多に起こることではないので、それを恐れてカード式Suicaを使うというのは停電時は電子マネーが使えなくなるので現金しか使わないと言っている人と同じで、賢くない考えです。

モバイルSuicaのメリット

ここからはモバイルSuicaを使用するメリットを紹介していきたいと思います。

スマホで簡単にチャージ可能

まず、モバイルSuicaはカード式Suicaのようにいちいち改札の横にある券売機に行ったり、コンビニ、バスなどでチャージする必要がありません。手に持っているスマホでササッとチャージが可能です。わざわざチャージ用に現金を持つなんてこともしなくて大丈夫。

そしてカード式Suicaでは500円・1,000円・2,000円・3,000円・5,000円・10,000円の6種類でしかチャージができず融通が効かないですが、モバイルSuicaであれば初回に1000円以上をチャージしたあとからは1円単位で任意の金額をチャージできるようになります。

例えば、普段は定期でしか使用しないけど定期外に行くときに必要な金額だけをチャージしたいという場合に無駄なくチャージができます。

鉄道利用でJREポイントが貯まりやすい

SuicaはJRE POINT WEBで登録した状態でJR東日本の電車に乗車したり、グリーン券の購入でJREポイントが貯まります。このポイントはモバイルSuicaは50円ごとに1ポイント、カード式Suicaは200円ごとに1ポイントが貯まるようになっています。
定期券を購入する際にもこのポイントが貰えますが、これはモバイルSuica限定で50円ごとに1ポイントが貯まります。
なので、電車の利用でモバイルSuicaを利用するとカード式Suicaと比べて4倍も多く、さらに通学や通勤用に定期券をモバイルSuicaで購入すればより多くのポイントを貯めることができるのです。

このJREポイントはSuicaにそのままチャージして1ポイント1円として利用できるほかに、600ポイントでグリーン券と交換したり、JRE POINTのサイトで商品券や商品の交換などにも利用できます。

私は大学への通学のためにモバイルSuicaで定期券を購入し、講義が2限からの場合にはオフピークポイントサービスも利用できたので、2022年の1年間だけでも2000ポイントくらい貯まっていましたね。これを使えば1400ポイントをチャージして、残りの600ポイントでグリーン券を交換するみたいなちょっと贅沢なお出かけができてしまいます。

発行が簡単

モバイルSuicaは発行が簡単で即日発行が可能です。カード式Suicaと違いみどりの窓口に行くことなく、家でスマホを使ってすぐに発行できます。

やり方はスマホにモバイルSuicaアプリをインストールしてから指示に従って登録を行い、Google PayアプリやWalletアプリにSuicaを追加するだけです。
詳しくはJR東日本のサイトで確認されたほうが良いと思います。

あと、モバイルSuciaの利用にあたって端末のNFC設定をONにするのを忘れずにしましょう。せっかくモバイルSuicaを発行してもOFFの状態では改札を通れませんので。

モバイルSuicaは絶対に利用するべき

モバイルSuicaはチャージが簡単でJREポイントの還元率が2%もあり、万が一バッテリーがなくなったり通信障害が起きたとしても利用することが可能です。
こうした事実を知れば、カード式SuicaよりモバイルSuicaを利用したほうが良いということがわかるのではないでしょうか。

もちろん、クレジットカードを持っておらずモバイルSuicaへのチャージが困難だったり、Felica非搭載のスマホを使用しているといった場合にはカード式Suicaを利用せざるを得ないと思います。

そういった例外を除き、Suicaを利用する人は絶対にカード式よりモバイルSuicaを利用するべきです。