75%キーボードは使いづらい【Lofree Flow Lite JIS】

去年の7月、職場で使用するためのキーボードとして購入したLofree Flow Lite JIS。薄くて持ち運びやすく、メカニカルなのに打鍵音が静かという点がとても気に入っていました。

そんな最高なキーボードなのですが、たった一点だけ不満があり、75%キーボードであることでした。

75%キーボードとは

そもそもこの%表記は何かというと、全てのキーを備えたフルサイズ(100%)を基準に、どの程度キーが省略されたかを示す指標です。テンキーが省略されればテンキーレス(80%)で、さらにそこから一部を削って隙間を詰めたのが今回の主役である75%キーボードです。

Keychronの公式サイトにわかりやすい比較図が載っていたので、参考までにどうぞ。

75%キーボードはメリットに対してデメリットが上回る

テンキーレスはフルサイズのキーボードからテンキーを削っただけで、配列には手がつけられていません。しかし、テンキーレス以下のサイズになると、一部のキーが省かれたり、無理にキーが押し込まれたり、配列に無理が生じるようになります。

今回のテーマである75%キーボードは、まさに無理が生じた配列になっており、それによるメリットよりもデメリットが上回っているというのが筆者の考えです。

一部の配列が崩れている

まず75%レイアウトは、テンキーレスの右側にある一部のキーや余白を削って、そこへナビゲーションキーを無理やり押し込んでいます。一見、隙間無くキーが敷き詰められていて見た目が良いなと思う人もいるでしょう。

しかし、その見た目は様々な犠牲の上に成り立っています。

  • 右側にあるCtrlキーが無く、Shiftは短くなっている
  • 数字キーの上側とEnterの右側にスペースがなく窮屈
  • Enterの横に縦1列でナビゲーションキーが並んでいる

という右側が正しくない配列になっています。

この正しくない配列のせいでEnterやBackSpaceといった使用頻度の高いキーを押した際に、通常のキーボードであれば隣接していないはずのHomeやEndを押してしまいがちです。

Enterを押したいだけなのに文字を打っている途中でカーソルが行頭・行末に飛ばされてしまうからです。なぜこんな嫌がらせをされなくてはいけないのでしょうか。

その割にコンパクトになっていない

そんな嫌がらせを受けながらも、それでキーボード本体が小さくなって持ち運びやすいならまだ許容したいと思いました。

しかし、テンキーレスと75%キーボードを並べてみると、使いづらくなった割に大きさがそこまで変わっていないことに気づきました。

それもそのはず。75%キーボードは右側に無理やり作ったスペースにナビゲーションキーを押し込んだだけで、キー数はテンキーレスからさほど変わっていないからです。

わずか数センチの横幅を削ったことで広がるデスクのスペースなんて微々たるもの。それなら使い慣れた配列のテンキーレスのままで十分ではないかと思います。

コンパクトさを求めるなら60%まで行くべき

結局のところ75%キーボードは「コンパクトにしたいけど、ナビゲーションキーは捨てたくない」という妥協の産物です。

痩せたいなら食事の量を減らすしかないように、キーボードにコンパクトさを追求するならキーが削られることを許容するべきではないでしょうか。

(画像引用:Keychron)

その覚悟があってコンパクトさを求める人には60%キーボードが最適と言えます。

中途半端な75%と違って、テンキーレスからナビゲーションキーやファンクションキーを全て削り、数字キーと文字キーのみを残した配列です。それでいて残った部分には手が加えられておらず、正しい配列のままです。

これなら通常のキーボードから乗り換えた人でも違和感無く使用でき、誤爆に怯える心配もありません。

おしゃれキーボードはテンキーレスで発売してほしい

(画像引用:Nuphy)

ここまで75%キーボードをこき下ろしてきましたが、Flow Lite JISしかり昨今のキーボード市場にあるおしゃれな製品は75%ばかりなのが現状です。

確かにキーが隙間無く敷き詰められているという見た目は美しく、デスクを撮った際に写真映えするでしょう。しかし、キーボードは所詮文字を入力するための道具であって、デスクに飾っておくものではありません。

ということで各キーボードメーカーは75%という中途半端な配列をやめ、テンキーレスという正しい配列でおしゃれなキーボードの発売を期待したいです。