WindowsPCでスマホゲームができる「Google Play Games」のベータ版が公開されたので、試してみた

4月19日にGoogleから「Google Play Games」のベータ版が提供されました。

Google Play Gamesとは、Google Playで提供されているスマホゲームをWindowsPCでも遊ぶことができるサービスです。すでに米国などの一部地域では公開されていましたが、このたび日本でも利用することができるようになりました。

Google Play Gamesとは

先程と繰り返しにはなりますが、「Google Play Games」はGoogle Playで提供されているスマホゲームをWindowsPCでも遊ぶことができるサービスです。

「Google Play Games」アプリをPCにインストールし、そこから遊びたいゲームを入手して遊ぶという形になっています。すでにAndroid端末のほうで遊んでいるゲームであればデータを引き継いで遊ぶことができる上に、AndroidとWIndows間でデータ連携もできるので外ではスマホ、家ではWindowsPCでプレイするという使い方ができます。

ただプレイできるようになっただけでなく、UIの最適化やキーボードとマウスでの操作に対応しているため、ぬかりないです。

ただベータ版ということもあり、現時点で遊べるタイトルはそこまで多くないようです。見た限り「ウマ娘 プリティーダービー」や「アークナイツ」、「ドラゴンボール レジェンズ」といった有名なゲームは既に追加されていました。

Google Play Gamesのシステム要件

次にGoogle Play Gamesのシステム要件を見ていきます。詳細は下記のとおりです。

最小要件推奨要件
OSWindows 10(v2004)Windows 10(v2004)
ストレージ10GBの空き容量があるSSD10GBの空き容量があるSSD
グラフィックスIntel UHD Graphics 630または同等品Nvidia GeForce MX450など
プロセッサ4コアCPU8コアCPU
メモリ8GB8GB

最小要件は比較的控えめで、今のノートPCでも簡単にクリアできそうです。推奨要件でもRTX3060などの高性能なグラフィックボードは必要ないので、そこそこの性能があれば快適にゲームをプレイできそうです。

なお、Google Play Gamesを利用するにあたってハードウェア仮想化を有効にする必要があるので、併せて設定しましょう。

Google Play Gamesのインストール、設定

まずはこちらのページよりインストーラーをダウンロードします。

インストーラーを開き、Google Play Gamesがインストールできたら起動します。

最初に起動するとGoogleアカウントでのログインが求められるので、自分の使用しているアカウントでログインしましょう。

ログイン後、「仮想化の設定を有効にする」というメッセージが表示されるので、次へを押しましょう。有効化にあたってパソコンの再起動が必要になります。

再起動が終われば、これでGoogle Play Gamesを利用できるようになります。

ゲームを遊ぶには、まずゲームをインストールします。ここらへんはスマホでアプリをインストールするのと何ら変わりありませんね。

実際にゲームをプレイ

実際にGoogle Play Gamesでゲームをインストールしてプレイしてみました。

ウマ娘 プリティダービー

「ウマ娘 プリティダービー」は基本的に縦画面でプレイする形になっています。16:9のモニターでプレイすると左右に余白がかなり存在しており無駄があります。

しかし、レースやムービーになると画面いっぱいに映像が広がり、大画面で視聴ができるのでスマホでは味わうことのできない迫力があります。

プレイ自体は非常に快適なのですが、筆者は普段WQHDのモニターでゲームをプレイしているので、大きく精細な画面で見ていると画質が悪いかなと思いました。所詮スマホ向けに軽量化されたグラフィックなので、ゲーミングPCを持っている人はDMM版をダウンロードしたほうが高画質で綺麗なゲームを楽しめると思います。

グラフィックはあまり良くありませんが、スマホと比べてPCのほうが処理性能は高いためロードは一瞬で終わり、データのダウンロードも有線接続なので安定かつ高速で快適でした。

アスファルト9:Legends

続いてレーシングゲームの「アスファルト9:Legends」をプレイしてみました。

操作はキーボード向けにしっかりと最適化され、2種類の方法が用意されているようです。基本的にはオートで進み「S」キーでドリフト、「スペース」キーでニトロといった感じで、PCゲーによくあるWASDで操作を行う必要がないため、簡単で誰でも遊びやすいゲームだと感じました。

グラフィック設定は最高画質、60FPSでプレイしました。レース中にはカクつきやコマ落ちなどはなく快適にプレイできます。PCの大画面でプレイすることで没入感が高く、車同士がぶつかりクラッシュする場面などの迫力のある映像を楽しめました。

ただし気になったのがロードの長さ。ウマ娘をプレイしていた際にはロードが爆速で快適だったのですが、アスファルト9ではなぜかロード時間が長く少し待たないとゲームをプレイできませんでした。やはりベータ版ということなので、最適化が完璧にできているというわけではないのでしょう。

原神

最後に原神をプレイしてみようと思い、原神をゲーム一覧から探していました。

しばらくスクロールすると見つけることができたのですが、他のゲームのようにダウンロードアイコンが左上に出ていません。

クリックすると「ベータ版の状態でPlayストアに表示されています」と出てきました。更に進むとブラウザのPlayストアが開かれ、そこを経由してインストーラーを入手しPC版をインストールするという形になっていました。
つまり現時点では原神のGoogle Play Games版は利用できないようです。

しかし公式ページには原神が使われているので、そんなにアピールされているゲームが対応しないとは考えられません。いずれ正式に対応するでしょう。

対応ゲーム増加に期待

昔からAndroidのエミューレータが存在していたのでそれを利用すればPCでもできましたが、操作やUIの最適化が行われていないので中にはプレイが難しいゲームもありました。
しかし、Google Play Gamesでは最適化がしっかりと行われたゲームがラインナップされているので、PCでも違和感なくゲームプレイができます。

また、スマホでは処理が重くて画質を落としてプレイせざるを得ないゲームを、高性能なPCを使用して高画質かつ快適にプレイできるようになるというのは嬉しいことだと思います。PCであれば本体の発熱やバッテリー残量も気にすることがないですしね。

まだベータ版ということもあり、対応しているゲームはそこまで多くはありませんが、今後正式リリースに向けてより多くのゲームが対応することを期待したいです。

Google Play Gamesでは現在、初回課金時に1000円オフというキャンペーンが期間限定で6月8日まで行われているので、対応しているゲームをプレイしている人はぜひPCにインストールして課金してみてはいかがでしょうか。