PCに繋いで2年ほど使用してきたイヤホンの左側から音が聞こえなくなり、新しいイヤホンを決めるまでの繋ぎとしてApple純正イヤホンであるEarPodsを購入しました。
EarPodsは3,000円程度で入手できるので、オーディオ製品の中ではかなり安い部類に入ります。オーディオ製品はお金をかけるほど良いものになるという考えが一般的ではありますが、EarPodsが果たしてどのくらい使えるのかをレビューしていきます。
目次
EarPodsは安いわりに良い音質
最初に結論を言っておくと、EarPodsの音質は決して悪くはないです。1万円以上するイヤホンと比べると比較にはなりませんが、少なくとも同価格帯のイヤホンと比べれば良い音質と言えます。なので安いイヤホンしか使った事のないユーザーなら音質が良いと感じるかもしれません。
低音はよく聞こえるけど高音はダメ
まずEarPodsは低音が非常によく聴こえます。今まで使用してきたイヤホンの中で一番低音の量が多いと感じました。そのためベースサウンドを聴くのが楽しいです。
その一方で高音はダメです。低音がよく聴こえるせいで高音が微妙に感じます。これは音の分離感が悪く、それぞれの音を聴き分けにくいことも影響していそうです。
EarPodsは音の定位が良い
そしてEarPodsを使用して一番良かったのは音の定位が良いことです。定位が良いとどのようなメリットがあるのかというと、FPSゲームにおいて有利になります。FPSは敵の位置や動きを把握するために足音を聞くことが重要であり、足音を聴くことで敵の接近に事前に気づけたり、敵がどこから来ようとしているのかを読んだりできるからです。
高いイヤホンでも定位が良くないものもある中、EarPodsはかなり良い性能を持っていると思います。
カナル型にはない快適な装着感
EarPodsはカナル型イヤホンのようなイヤーピースがなく、耳の奥に押し込んでフィットさせることができず、耳穴の手前に入れるという着け方になります。耳にしっかりと固定されている訳ではないのですが、だからといって耳の中でズレたり外れたりすることは殆どないです。
また、カナル型で感じている耳の奥に入っている異物感がないことに加えて、本体が軽量であるため不快感が無く、すんなりと耳に入れて使うことができ快適です。
遮音性が皆無で環境音が筒抜け
EarPodsの耳の奥に入れず、耳孔を塞がないことによる快適性は、遮音性が皆無というデメリットが発生することによって成り立ちます。遮音性が皆無だと周囲の環境音が丸聞こえで本来聞きたかった音が聞こえない可能性が出てきます。
例えば、音楽に集中したいときやFPSで足音を聞きたいときに周囲の環境音とEarPodsから出る音が混ざってしまうと非常に分かりづらくなってしまいます。
PCの近くで使用しているとPCの内部で動いているファンやHDDの音が聞こえ、エアコンや空気清浄機などの家電も使用しているとそれらの音も聞こえてくるため非常に気が散ります。ここで耳栓のように外部の音を遮断して音に集中させてくれるカナル型の偉大さを実感しました。
EarPodsは安くて良いイヤホンとしておすすめ
ここまでEarPodsをレビューしてきましたが、2,780円という価格を考えると遮音性が皆無なことを除き、日常利用に全く問題ないイヤホンだと思います。
EarPodsより高いイヤホンを使っているユーザーなら、わざわざ買う必要はないです。
また、普段カナル型を使っている人もEarPodsの遮音性のなさに不満を持つ可能性が高いので止めておいたほうが良いでしょう。
とりあえず安くて良いイヤホンはないかと聞かれたら、下手なイヤホンよりEarPodsを購入するのがおすすめと言えます。