【初任給自作PC計画#2】組み立て編

前回の【初任給自作PC計画#1】パーツ構成編で書いた通り、親社会人となり初任給が入ったので3年ぶりに自作PCを組み立てることにしました。今回は紹介したパーツたちを組み込んでいきます。

使用するパーツ

まずは使用するパーツをおさらいしていきましょう。

  • ケース: Fractal Design North
  • CPU: Ryzen 7 9800X3D
  • マザボ: ASUS ROG STRIX X870-F GAMING WIFI
  • メモリ: Crucial Crucial PC5-48000 32GB×2(64GB)
  • ストレージ: KIOXIA EXCERIA PRO PCIe Gen 4×4 2TB
  • GPU: Sapphire NITRO+ Radeon RX9070XT GAMING OC 16GB
  • 電源: Cosair RM850x
  • CPUクーラー: EKWB EK-Nucleus AIO CR240 Dark
  • CPUグリス: えくすとりーむぐりすあるてぃめいと

黒を基調としたパーツ構成で「主張しない落ち着いたPC」をテーマとし、性能としてはWQHD解像度でゲームを快適にプレイできるPCを目指しました。

マザーボード開封

まずはパーツたちを載せる母艦であるマザーボード、ROG STRIX X870-F GAMIGを開封します。

高いマザーボードなだけあってノベルティが豊富で、ステッカーだけでなくストラップも付属しておりROGユーザーにはたまらない品々です。

そしてマザーボード本体。すべてが黒基調でまとまっており、ヒートシンクに散りばめられたROGブランド特有のサイバーパンクな見た目が目を引きます。

これからここにCPUやメモリ、SSDを搭載していきます。

CPUの取り付け

次にCPUのRyzen 7 9800X3Dを取り付けていきます。

AM5はこれまでのスッポンしやすい方式ではなくなり、固定金具でがっちりとCPUを固定できるようになりました。固定金具横のレバーを上げ、向きを確かめてからCPUを取り付けます。

メモリの取り付け

次にメモリの取り付け。今回は贅沢に32GB×2枚で64GBを搭載します。スロットが4つあるので挿す場所を間違えないようマザーボード付属のマニュアルで確認しておきましょう。

自作PCが起動しない原因でメモリがしっかりと挿さっていないことが多いので、ラッチから「カチッ」と音が鳴るまでしっかりと指でスロットに押し込みます。

黒いヒートシンクでメモリの存在感が隠れていて良いですね。

SSDをM.2スロットに取り付け

最後にKIOXIA EXCERIA PRO 2TBを取り付けます。このマザーボードはPCIe Gen5に対応しているので更に高速なSSDを搭載できるのですが、値段に対して体感できるほどの差がないので価格のこなれているGen 4のものにしました。

CPUソケット直下にある分厚いヒートシンクを取り外します。M.2 Q-Release対応により右の「PUSH」部分を下に押すだけで取り外しできます。いちいちドライバーでネジを取り外す手間がないのが良いですね。

もちろん、ここでも押し込むだけでSSDを固定できるNew M.2 Q-Latchが備わっているのでSSDの固定も簡単。

またSSDを取り付ける前にサーマルパッドのフィルムを剥がしているか確認しましょう。このマザーボードにはヒートシンクだけでなく基板側にもあるので忘れず剥がします。

マザーボードにCPUクーラーのブラケットを取り付け

続いては簡易水冷クーラーのブラケット取り付けです。空冷クーラーであればここで取り付けてしまっても良いのですが、簡易水冷はケースに入れる際にラジエーターが邪魔になってしまうので後回しにします。

マザーボード付属のブラケットを外し、ネジ穴にクーラー付属のネジを取り付けました。

これでマザーボードの準備は完了です。

電源ユニットをケースに組み込む

ここからはケースにパーツを組み込んできます。最初に組み込むのは電源ユニットRM850xです。

フルプラグインなので必要なケーブルのみを選びます。

  • ATX 24pin(マザーボード)
  • ATX 12V 8pin(CPU補助電源)×2
  • 12V-2×6(グラフィックボード用)

今回はこの4本を使用しました。

電源側に必要なケーブルを挿します。挿す向きが決まっているので間違えないよう気をつけましょう。

ここでついにケースの登場です。パーツたちを組み込むためにサイドパネルを外していきます。

サイドパネルを外したら電源ユニットを取り付けます。今回はファンの向きを下にしました。

取り付けたあとはマザーボードの取り付けに行く前にケーブルたちをあらかじめ穴に通し表へ出しておきます。

ケースファンを取り付け

まだまだマザーボードは取り付けません。次はケースファンのTOUGHFAN 14 Proをフロント、TOUGHFAN 12 Proをリアに取り付けていきます。

黒いファンの中央にあるパーツがNorthの電源ボタンと同じ金色なので統一感が出ますね。

簡易水冷クーラーの取り付け

続いてケースに簡易水冷クーラーのラジエーターを取り付けていきます。画像はすでにファンを取り付けた状態ですが、フロント吸気か天面排気かによって向きが変わるので注意しましょう。取り付けたあとに間違えに気づくと面倒ですからね。

ケース天面のパネルを外してラジエーターをネジで止めていきます。Northは上部のスペースが少なく位置を決めるのが大変でした。

マザーボードをケースに組み込む

ようやくここまで来ました。マザーボードをNorthのネジ穴に乗せて8箇所をネジで締めます。I/Oパネルがケースの穴に合っているか確認してから締めましょう。

マザーボードを固定し終わったら各種ケーブルを接続していきます。

先ほどケース背面から通したATX 24pinケーブル、CPU補助電源用の8pinケーブルを接続。

続いてケース前面の電源ボタン、USB、オーディオ端子のケーブルを接続。様々な端子があるので迷ったらマザーボードのマニュアルを見ましょう。

ケースファンのケーブルなども接続した様子。自作PCで一番面倒な部分はこれでおしまいです。

CPUへクーラーを取り付け

面倒な部分が終わったのであとは消化試合です。今度はCPUにクーラーを取り付けていきます。

まずはグリスを塗布していきます。使用するグリスはえくすとりーむぐりすあるてぃめいと

塗り方は様々で真ん中一点に米粒大を載せてクーラーで押し広げる方法、ヘラやカードで全体に塗り拡げる方法などがありますが、よほど酷い塗り方をしない限り温度にそこまで差は出ないのでお好みでOK。

そしてクーラーをネジ止めしていきます。4箇所にネジがあるのですが、1箇所ずつではなく対角線上のネジを交互に締めて均等に力が加わるようにしましょう。

グラフィックボードを取り付け

大トリを飾るのは今回の自作PC計画で最も高価なパーツであるSapphire NITRO+ Radeon RX 9070 XT GAMING OC 16GBです。

今まで3スロット超のグラフィックボードを触ったことがなかったので大きさに驚きました。長さが300mmを超えているのも凄いですが、何より厚みが凄い。この厚みのほとんどを冷却のためのヒートシンクが締めていると考えると性能の高さに期待が膨らみます。

ケースのブラケットを3スロット分取り外してグラフィックボードを取り付けました。存在感がすごいですね。

ちなみに補助電源の12V-2×6のケーブルはバックプレートで隠れた部分に接続しています。表にケーブルが出てこないのでスッキリして良いです。

自作PC、完成

長い手順でしたが以上で自作PCの組み立ては完了です。起動に関しても問題なく、初回起動時はメモリトレーニングが必要で数分待つ必要はありましたがBIOSの立ち上がりからOSインストールまで順調に行えて安心しました。

早速性能を確かめるためモンハンワイルズベンチマークをWQHDで最高設定のウルトラで実行してみたところ、スムーズに動作して平均FPSは113fpsでスコアは38640点。旧PCで同じ設定だと60fpsを下回っていたので大幅な性能向上に感動しました。
ただ気になったのは消費電力で、msi Afterburnerでモニタリングをしていたところグラフィックボード単体で330Wも消費していました。モンハンワイルズがそれだけ重いゲームということですが、電気代が心配になります。

そこで他のゲームでもモニタリングしながらプレイをしてみたところ、原神や崩壊スターレイルでは100W程度しか消費しておらず、旧メインPCより省エネになっていました。
重いゲームでは性能を最大限発揮してくれ快適、軽いゲームでは快適なのに省エネという結果になり、アップグレードして良かったなと思いました。

これで初任給自作PCは一段落です。これから使用していく中で何かあればまた続編を書くかもしれません。