【初任給自作PC計画!その1】パーツ構成を考える

最後にPCを組んだのは2022年の春でちょうどこのくらいの時期でした。構成はRyzen 7 5800XにRTX3070という当時のミドルハイクラスに位置づけられるスペックで、今でもゲームをプレイするには十分な性能を持ったPCです。

しかしRTX3070はVRAMが8GBと少なく、VRAMを多く使用する最近のゲームでは足を引っ張る、モンハンワイルズでDLSS3によるフレーム生成が使用できないなど、2世代前のモデルだとを実感させられることが多くなってきました。

そして今年は大学を卒業し社会人として働き始めるという人生の節目となる年。今まで使っていたPCも新しくして心機一転、気持ちを新たに生活を始めたい思いがあります。また初任給を手にしたので自作PCをするための資金も捻出できます。

こうした経緯で3年ぶりに自作PCを組むことにし、今回はパーツ構成を紹介していきます。

テーマは「主張しない落ち着いたPC」

3年前に自作PCを組んだときはまだ大学生ということもあり、白いケースに光るファンを搭載したPCを組みました。しかし社会人になった今、白いケースに光るファンをいくつも搭載した輝くPCではなく、社会人らしく落ち着いた見た目のPCのが良いのではと思いました。そこで「主張しない黒くて落ち着いたPC」にしようというのが今回のテーマ。

ここからはテーマに合うように選定したパーツたちを紹介していきます。

ケース:Fractal Design North Charcoal Black TG Dark

「主張しない落ち着いたPC」なので黒いケースを購入することは決まっていたのですが、ただ黒いケースを選んでもつまらないです。そこで選んだのがFractal Degisnの「North Charcoal Black TG Dark」でした。

2022年の登場したばかりだったこのケースを初めて見たときは衝撃的で、フロントパネルにあしらわれたウォルナット材のおかげでPCケースなのにインテリアと並べても違和感のない見た目に驚きました。

Northが登場してからしばらく経った今、木材を組み合わせたケースは様々なメーカーから登場していますが、それでもNorthを選んだのはFractal Designの作るケースが質感の良さだけでなく作業性にも優れているから。

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CPU:Ryzen 7 9800X3D

CPUは最強のゲーミングCPUと呼ばれているRyzen 7 9800X3Dです。価格は約9.9万円。

Ryzen 7 2700X、Ryzen 7 5800Xと、ずっとAMDのRyzenを使用してきたので今回も当然Ryzenです。2700Xを使用していたころはまだIntel優位だったのですが今は見る影もなく、2025年現在ではCPU買うならRyzenでいいよねという風潮に。そのせいでたった8コアのCPUが10万円近い値段で売られているという状況なのでIntelにはライバルとして頑張ってもらいたいです。

マザーボード:ASUS ROG STRIX X870-F GAMING WIFI

マザーボードはASUS ROG STRIX X870-F GAMING WIFI。価格は約6万円。旧PCでもROG STRIX X570-F GAMINGを使用していたので今回も同じメーカー、同じブランドにしました。
正直下位のB850でも十分なのですが、帯域幅40GbpsのUSB 4が標準搭載されていないので仕方なくX870にしました。

約6万円という価格なだけあって無線LANはWiFi 7対応、M.2 SSDやグラフィックボードを簡単に取り外しできる「Q-Design」という自作PCユーザーに優しいギミックも用意されています。

メモリ:Crucial PC5-48000 32GB×2(64GB)

メモリはCrucialの32GB×2の64GBにしました。価格は約2.7万円。旧PCはメモリが32GBでゲームをしていると20GB以上使用することが多く、32GBでは今後カツカツになってしまうのではと思ったので今回は余裕を持って64GBを搭載することにしました。

Ryzenはメモリ周波数のスイートスポットが6000MHzということを聞いたので6000MHzのものを購入。また真っ黒なヒートシンクが付いていますが当然ながら光りません。

ストレージ:KIOXIA EXCERIA PRO PCIe Gen4x4 SSD 2TB

ストレージはKIOXIAのPCIe Gen4 SSD 2TBを選択。前回の自作PCでも2TBのSSDを使用しました。OSとSteamのゲームを複数インストールしても十分な容量があるでしょう。

GPU:Sapphire NITRO+ Radeon RX 9070 XT GAMING OC 16GB

奇抜な見た目の製品が多い中、SapphireのNITRO+は直線的なフレームかつブランドの主張も少ないシンプルな見た目で一目惚れしてしまいました。本体色が黒でないことは残念ですが、他が真っ黒なのでアクセントになりこれはこれで良いかと思います。

RX9070XTは8pinが3本も必要になるモデルが多いですが、このNITRO+は12v-2×6ケーブル一本で電源供給できるのでスマートに配線できます。

電源:Corsair RM850x

特筆することはないただの電源です。12v-2×6ケーブルが付属しているのでグラフィックボードの配線が一本で済みます。

CPUクーラー:EKWB EK-Nucleus AIO CR240 Dark

ポンプとファンどちらも光らない真っ黒な簡易水冷CPUクーラーです。このクーラーを選んだ理由は余計なものが一切ないからです。ファンもポンプも光らないので配線が少なくすみ、制御に関してもPCに余計なソフトをインストールする必要がなくBIOSのみで設定ができるという優れモノ。「こういうのでいいんだよ」を実現してくれた製品です。

CPUグリス:えくすとり~むぐりすあるてぃめいと

ふざけた名前ですが性能は折り紙付きのグリス。20W/m・K以上の極めて高い熱伝導率に加えて不揮発性が高く長期間の運用にも耐えられるという優れたグリスです。いちごや金木犀の香りがする製品もありますが、パソコンから良い香りがしても変なので香りなしのものにしました。

こだわるのが自作の醍醐味

今回の自作PCは自分の理想である「主張しない落ち着いたPC」を実現するためにコストパフォーマンス度外視でパーツ選定を行いました。そのため総額で40万円ほどかかっていますが満足度はかなり高いです。

また組んだ際には続編を書こうと思いますので、お待ちいただけると幸いです。